九州の早い梅雨入り と新しい避難情報
九州地方は梅雨入りと同時に大雨が断続的に降り避難情報が気になります。
今も「避難指示」がだされている地域があります。この避難情報を正しく理解しながら行動するのが大事です。
今回この避難情報が5月20日から新たな避難情報として運用されます。
私の場合同居家族に高齢の義母がいますので避難に時間がかかったり、移動にとっても気を使ったりして、高齢家族のいる世帯では特に避難情報は気になります。情報に注意し早め早めの行動が必要ですね。
避難情報とは
災害対策基本法(法律第 223 号)(以下「災対法」という。)が 1961 年(昭和 36 年)に制定され、「災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、人の生命又は身体を災害から保護し、その他災害の拡大を防止するため特に必要があると認めるときは、市町村長は、必要と認める地域の居住者、滞在者その他の者に対し、避難のための立退きを勧告し、及び急を要すると認めるときは、これらの者に対し、避難のための立退きを指示することができる」旨が規定された。それ以降、避難勧告及び避難指示等の避難情報は、河川氾濫、土砂災害、高潮、津波、火山噴火及び原子力災害等、日本各地で発生する災害時に居住者、滞在者その他の者(以下「居住者等」という。)の適切な避難を促すために市町村長により発令されてきた。
このように避難情報は、自治体がその時の様々の情報をもとに勧告や指示を行っています。
新しい大雨警戒レベルの内容
台風の避難情報は、気象観測技術が進み、事前に予測が可能となり、台風直撃の避難情報でもあわてず避難できると思っています。厄介なのは、地震と大雨ですね。大雨の警戒レベルの改正は以下のとおりです。
今回の大雨警戒レベルの改正は、
- 警戒レベル3は、高齢者や介助の必要な方に早めの避難を呼びかけるものです。
- 警戒レベル4は、避難勧告、避難指示がわかりにくいことから避難勧告を廃止し、避難指示に一本化されました。逃げ遅れないために危険な場所から避難することを周知します。
- 警戒レベル5は、災害発生から緊急安全確保に変更され災害の発生と切迫した状況で建物の2階以上に避難したり、崖から離れるなど直ちに安全な場所に避難し、命を守る行動をとるように周知します。
これを見れば、警戒レベル5の前の警戒レベル4の段階で避難することがとても大事な事がわかります。
例えば川の氾濫で家が浸水したり、家の裏山が崩れて家の中に土砂が流れ込んでいる等の場合は命に危険があります。こうなる前の避難が避難指示です。
自治体が、警戒レベル4の避難指示で危険な場所から全員避難することを呼びかけるものです。
ただ、警戒レベル4の避難指示が防災無線などであって避難しようと思うと、外はものすごい雨、家族を車に乗せて移動するにも、低い土地の浸水や土砂崩れなどが発生している時には避難するにも危険を伴います。
この場合、避難所に避難するときの判断は、すでに大雨が降り続いて河川が氾濫し道路が冠水している。土砂崩れで道路が寸断されている等の場合は、無理に移動をせずに自宅の2階部分に避難する。
また、近くに頑丈な建物があってその建物の上階に避難する等も選択肢の一つです。
大雨の場合上流で降った雨が時間差(少し遅れて)で、下流域に流れ氾濫することも多くあります。避難情報を的確に判断して避難する必要があると思います。
スマートフォンで天気アプリの雨雲レーダーを見ると、真っ赤な雨雲が近づいてくるのがわかります。また、大雨が降る予定時間もある程度判断できます。
このような情報も自分で事前に持っていると避難もスムーズにできると思います。是非有効活用をしましょう。
最期に
梅雨も後2ヵ月ほどは続きます。毎年過ってないような大雨による災害が発生しています。自然環境は変えらませんのでそれに対応した行動をとる必要があります。
避難警戒レベル4の避難指示がでたら逃げ遅れないように危険地域から避難することを頭にちゃんとインプットし、そして、的確な対応をしていきましょう。避難には”からぶり”はつきものですが、何かあってから避難するのは意味がありません。”からぶり”を苦にせず避難指示がでたら直ぐに避難することを心がけましょう。
特に高齢者等を家族に持つものとして避難指示の情報は重要だと思います。皆さんも避難情報に注意しながら災害にあわないように過ごしてください。参考になれば幸いです。