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コロナウイルス感染拡大で高齢者の「孤食」が危ない!

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コロナウイルス感染拡大でいろんな情報が錯綜していますが、いい情報があったので紹介します。これは、高齢者、その家族等幅広く役に立つ情報だと思います。またコロナウイルス感染拡大が終息しても生活する中で役に立ちますので是非最後までご覧ください。

新型コロナウイルス感染拡大による食事の変化

新型コロナウイルス感染拡大で、独りで食事をする「孤食」の機会が増え、高齢者が飲食物を気管に入れてしまう誤嚥が原因の肺炎や窒息事故が多発することが懸念されているそうです。

孤食って何?Wikipedia

孤食(こしょく)とは主に一人で食事をする際に孤独 を感じる「寂しい食事」の意味で用いられる言葉 である。

「孤食」とは高齢者の一人暮らしや単身赴任中のおとうさんなどが寂しく食事をすることなんですね。

また、Newsweekの記事では全国22万人の小中学生が寂しく夕食を一人で食べている「孤食」だそうです。

ワイワイやって食べる我が家の食事とはかけ離れているなと思う反面、現実はこのような状況があることをあらためて知りました。

新型コロナウイルス感染拡大と孤食の関係

    新型コロナウイルス感染拡大で、感染防止対策や外出自粛、外食の自粛、仲間同士の飲食の自粛など生活は一変しました。このような中での食事は、当然自宅での食事が多くなっています。

    高齢者が一人で食事をしていて食べ物をのどに詰まらせるいわゆる「誤嚥」を引き起こしたら助けてやることもできませんし、肺炎になっても自分で病院に行ったり対応しなければなりません。

    コロナ過で「孤食」が多くなった今、高齢者は注意しなければなりません。

    誤嚥を引き起こす「オーラル(口腔)フレイル」とは

    誤嚥を引き起こすとされる「オーラル(口腔)フレイル」とは何でしょうか。

    オーラルフレイルとは?日本歯科医師会

    オーラルフレイル」は、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え「フレイル」の一つです。この「オーラルフレイル」とは、健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。この「オーラルフレイル」の始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等ほんの些細な症状であり、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。

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    オーラル(口腔)フレイル

    東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長の平野浩彦医師によると、「オーラルフレイルとは、加齢に伴って口の咀嚼(かみ砕く)機能と嚥下(飲み込む)機能が低下している状態だという。

    私も身近な91歳の義母を見ていると、確かに咀嚼(かみ砕く)力が弱っているのを感じます。一緒に食事をしていると野菜の茎の部分は硬いと言って残してしまう。私たちにしてみるとそんなに硬いとは思わないが、加齢による咀嚼(かみ砕く)機能の低下「オーラル(口腔)フレイル」だと納得です。

    オーラルフレイル負の連鎖

    「食べ物がかめない」→「やわらかいもの食べる」→「かむ機能が低下」と口の”ささいな衰え”が負の連鎖を継続的に起こし、食欲の低下や心身のへの悪影響を招いているそうです。なるほどですね、気をつけていないと口の衰えが、自然に心身に悪影響を与えるようになるということです。

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    オーラル(口腔)フレイル

    多くの人は、食べ物がかめないといった衰えを「年のせい」と見過ごしがちです。しかし、平野医師は「オーラルフレイルは、食事の際にむせる、滑舌が悪くなるなどの形で40~50代から始まり、加齢と共に徐々に進行します」と指摘されています。

    口腔機能の衰えを放置すると、高齢になって誤嚥が起きやすく、誤嚥性肺炎などで心身の機能も低下するリスクが高まるそうです。

    誤嚥は、嚥下機能が低下し、食べ物の喉への送り込みと、食べ物が気道に入らないように働く喉の動きのタイミングが合わないことで起きます」と平野医師は言う。

    このため食べ物や唾液が肺に入って細菌が増殖、炎症が起きて誤嚥性肺炎を発症する。

    肺炎は高齢者の死因の上位を占めていて、その多くが誤嚥性肺炎だそうです。

    誤嚥をしないようにするには、オーラル(口腔)フレイルの予防をすることが重要ですね。

    ブクブク、ガラガラ「口腔体操」で予防

    日本歯科医師会はオーラルフレイルを予防する啓発活動として、公式サイト内の「日歯8020テレビ」でオーラルフレイルの予防法の動画を公開しています。

    例えば水を口に含み、頬全体を膨らませるブクブクうがいを3回して水を吐き出す。また、水を口に含み、上を向いて喉の奥で約15秒ガラガラうがいをして水を吐き出すといった「口腔体操」を毎日続けると、口腔機能を維持しやすいといわれています。

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    www.jda.or.jp

    サンスターグループは「サンスターオーラルフレイルケア プロジェクト」を推進し、スマートフォンで利用できる無料アプリ「毎日パタカラ」を提供しています。

    アプリに従って発声すると、口の動きのチェックやトレーニングができます。梶山浩司郎プロジェクトマネージャーは「口の中を清潔に保ち、口の動きに関心を持つことで生活の質(QOL)を維持してほしい」と言っている。

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    毎日パタカラ

    私の場合「毎日パタカラ」をアップルストアーで検索しアプリをダウンロードして利用してみました。まずセルフチェックです。指示どおりに行うと、「良好」や「少し心配」など判定してくれます

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    毎日パタカラトレーニング

    オーラル(口腔)フレイルにならないようにするためにトレーニングを行ういいツールだと思います。とっても簡単に使えるアプリです。身近な父母や叔父叔母にも進めたいですね。

    義母もチェックしてみると「心配」の判定でした。発声トレーニングを進めていますが、声をだすトレーニングなので自室のこもってやった方が思いっきりできてやりやすいみたいです。

    最期に

    コロナ禍で生活環境が一変している状況で、感染防止対策は当然ですが免疫力の向上やオーラル(口腔)フレイルの予防など自分でできることは進んでやりたいと思っています。

    オーラル(口腔)フレイルは、40~50代から始まることも知りました。本当に他人事ではなく家族もまきこんでしっかりやりたいと思います。

     また、コロナが終息してもフレイル(身体の衰え)の予防は重要な取り組みです。できる限りみなさん取り組みましょう。