娘が、2番目の子供の高校受験合格の報告に来ました。希望の高校に合格し皆ホッとしています。
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そんな高校合格の報告会の中で、娘の子供の小学校時代や中学校時代の話で盛り上がって楽しかったです。これが逆の報告じゃなくて本当に良かったです。
話は変わりますが、小学校の1クラスの児童数が40人から35人以下になるそうです。娘がそんな話をするのです。子育てはずいぶん前に終わりましたが興味があったので調べてみました。
現在の小学校の1クラスの児童数
○小学校設置基準(文部科学省令)
(一学級の児童数)
第四条 一学級の児童数は、法令に特別の定めがある場合を除き、四十人以下とする。ただし、特別の事情があり、かつ、教育上支障がない場合は、この限りでない。
(学級の編制)
第五条 小学校の学級は、同学年の児童で編制するものとする。ただし、特別の事情があるときは、数学年の児童を一学級に編成することができる。
なるほど、特別の事情がない限り1クラス40人以下となっているんですね。当然児童数の多い都会の小学校などは先生の確保や教室の確保を考えると、最大の40人のクラスになるんですかね。
ただ、小学校1年生は2011年度から1クラス35人以下になっていいます。
小学校の「1クラス35人以下」とは
小学校1クラス35人以下への背景は
ほかの国の状況を見てみると、北欧諸国で20人~25人、ドイツ25人、先進国34か国の平均は21人となっています。少人数化は大人数と比べるとより一人の子供に対して教える時間が多くなるとともに、先生と子供たちのふれあいも多くなる。それに学力向上にもつながるとして、教育現場では以前から強く求める声がでていたそうです。
しかし、少人数化が進まなかった大きな理由は、クラスの数が増えるため、その分先生が必要となり、国のお金の負担がより苦しくなるからとだと言われてきました。
今回、具体的に国が決めた35人以下へのスケジュールなどは、今の新型コロナウイルスの流行で状況が大きく変わり、感染防止策として教室での3密(密閉、密集、密接)を避ける必要性が高まったためです。
国は、先生の配置の仕方を工夫することなどで、お金の負担をあまり増やさずに必要な数を確保する考えです。
全国の小学校の1クラスの人数
この1クラスあたりの少人数化は、長年叫ばれてそうですが、実際全国の1クラスの人数はどうなっているんでしょうか。
2020年度学校基本調査(文科省)の「小学校における1学級あたり収容人員別学級数率」で一番多いのが26人~30人の25.7%、次に多いのが31人~35人の23.3%となっていて、36人~40人は6.7%になっています。
この36人~40人の6.7%が5年間で0%になるということになります。ただ思ったより40人に近い学級数が少ないなあと思いました。
35人以下の学級数が約90%ということは、過疎化による人口減少が大きな要因なのは否定できません。また、「うちの子の学校は、前から全学年35人以下だけど・・・今頃」と不思議に思った人も多いと思います。それは、先行して35人(30人)などの学級をすでに実現している自治体に住んでいるからです。
なお、都市部の東京・神奈川・大阪に36人を超える学校が点在していると言われています。
今後のスケジュール
1クラスの人数の上限は、1980年度に45人から40人になり、2011年度からは小1のみ35人に引き下げられましたが、他の学年は足踏み状態が続いていました。
2021年度にまず小2のクラスを35人以下にし、5年かけて小6までを順番に引き下げていきます。
最後に
「もっと少なく」との意見は今も強く、中学での少人数化も見送られたままです。それでも、多くの人が望む状況に向け一歩前進したと言われています。
課題は、クラスを増やした分だけ先生を集める必要があります。勉強を教えるのが上手でなければ効果が小さいので、どのように先生を集めるのか全国各地の教育委員会は悩みの種ですが実現に向けてよい知恵をだして欲しいものです。
まずは、小学校での少人数化が、勉強だけでなく、先生や友達との関係などにもどんな効果があるのかを見て、その後に生かしてほしいですね。