人間ドッグの胃カメラ検査と併せてピロリ菌検査を行ってもらいピロリ菌がいることがわかりました。医師の先生からは、以下のようなことから「除菌した方がいいよね!」と言われて除菌することにしました。
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1)ピロリ菌とは
ピロリ菌は、ヘリコバクター・ピロリと言い、胃粘膜に生息しています。胃粘膜は、強力な酸である胃酸に覆われているため、従来は、従来は細菌も存在できないと考えられていました。しかし、最近の研究により、胃の中でも存在できる、ピロリ菌がいることがわかりました。
ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を出して、自分の周りにアルカリ性のアンモニアを作り出すことで、胃酸を中和しながら胃の中に存在しています。
ピロリ菌の感染経路は不明ですが、飲み水や食べ物を介して口から菌が入ってしまうことで感染するのではないかと考えられています。さらに、免疫機能が十分でない幼児期に感染する可能性が高く、免疫機能が確立している成人が新たに感染する可能性は低いようです。
日本人の場合、年齢が高い方ほどピロリ菌に感染している率が高く、60歳代以上の方の60%以上が感染しているといわれています。2人に1.2人の方が、ピロリ菌の感染者と言うことになります。
2)ピロリ菌による体への影響
世界保健機構(WHO)は疫学的調査からピロリ菌を確実な発がん物質と認定していて、胃の中に生息するこの細菌は、胃がんだけでなく、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすことが分かっています。
ピロリ菌は、胃がんの発がん物質であり、親から子供に感染する可能性が高いため、ピロリ菌を除菌することは、胃がんを予防する効果があり、それと同時に、子供への感染を防止することができます。
3)ピロリ菌の除菌方法
このピロリ菌除菌は、2013年から保険診療で行うよう厚生労働省がさだめたので、それぞれの個人の健康保険の負担割合で行えます。
私の場合の除菌方法は、抗生剤を2種類組み合わせて、併せて酸を抑制する胃薬と一緒に1週間飲むという方法です。1次除菌の成功率は75%、2次除菌は90%で、多くの方が2回の除菌で完全に胃の中のピロリ菌を除去できるそうです。写真の抗生剤と胃薬を7日間飲みます。
なお、除菌後の再感染率は一年間で0.2%といわれ、殆どないそうです。
除菌後の除菌確認が一番気になりますが、私の場合除菌のお薬を1週間飲んだ後の1年後の人間ドッグで再度胃カメラ検査でピロリ菌検査を行いましたが、除菌ができているということでした。一安心ですが、再感染もゼロではないので、何年か後にはもう一度検診か人間ドッグの時に検査を受けたいと思っています。
ということで、ピロリ菌によって胃がんの発症リスクが高まったり、他の人に感染したりしますの良いことはない。また、近頃ちょっと、胃の調子が悪いと感じている人等も、きっちりピロリ菌検査を受けて、ピロリ菌がいたら除菌した方がいいですね。